Reborn-Art Festival

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SIDE CORE

(BIEN、EVERDAY HOLIDAY SQUAD、リヴァ・クリストフ、森山泰地)

桃浦エリア

SIDE CORE
2012年、高須咲恵と松下徹により活動を開始。2017年より西広太志が加わる。美術史や歴史を背景にストリートアートを読み解く展覧会「SIDE CORE -日本美術と『ストリートの感性』-」(2012)発表後、問題意識は歴史から現在の身体や都市に移行し、活動の拠点を実際の路上へと広げる。ゲリラ的な作品を街に点在させ、建築、壁画、グラフィティを巡る「MIDNIGHT WALK tour」は、2017年から現在まで不定期に開催している。2016年からは東京湾岸地域にスタジオプロジェクトチームとして携わるなど、活動は多岐にわたる。主な展示に「rode work」(2017、Reborn-Art Festival、宮城県石巻)、「そとのあそび」(2018、市原湖畔美術館、千葉県市原)、「意味のない徹夜 通りすぎる夜」(2019、AOYAMA STUDIO、東京都青山)


 
BIEN
1993年東京都生まれ、壁画やドローイング作品を制作するアーティスト。BIENのドローイングは具象と抽象に揺れ動く、曖昧な線の連続によって描かれている。それはアニメーションやグラフィティなど、様々なサブカルチャーに見られる記号やキャラクターを解体・再構築し、新しい抽象絵画を作り出そうとする試みである。2017年のReborn-Art Festivalではスケートパークのセクションの廃材と、津波で壊れてしまった建物の廃材を利用したインスタレーション作品を発表。
今回桃浦エリアでは防潮堤の真横に、防潮堤と同じ形の巨大な彫刻を作り出し、2つの防潮堤の間にドローイング作品を設置。網地島エリアでは開発総合センターの壁面にドローイングを行う。


EVERYDAY HOLIDAY SQUAD
複数人のアーティストによって構成されるアートチーム。ストリートカルチャーの視点から都市空間やそこにあるルールに介入していく、遊び心溢れたアート作品を制作している。2017年のReborn-Art Festivalでは、夜間工事現場の体をなす野外スケートパークを作りだす作品を発表。
今回は防潮堤の上にそびえ立つ「MOWA(壁面アート美術館)」を企画。美術館内では、壁に関わるアートの様々な歴史を記した作品から、防潮堤に関する新作映像作品を展示する。


リヴァ・クリストフ
1993年大阪生まれ。日本・フランス・中国、多様な文化圏で培った、ユーモア溢れるグラフィティと漫画の表現をするアーティスト。クリストフの作品の多くには、躍動感溢れるタッチで人間が異なるものにトランスフォームする姿が描かれる。それは多文化化する時代に、既存の言語や文化の枠組みで補いきれないコミュニケーションの為に生まれた、独自の視覚言語を作り出す試みである。
今回は巨大な開発の波に呑まれていく中国の地方都市、そこでクリストフがグラフィティを通して体験した様々な出来事、そのアーカイブと石巻で制作した新作を展示する。


森山泰地
1988年東京生まれ。森山は環境(都市/自然)にある目に見えない変化や動き、もしくはその気配を彫刻として具体化する作品を制作している。石や廃材、漂流物など自然の中で動いていく素材を用いながら、主には野外でその場所の環境を生かした表現をおこなう。
今回は桃浦に滞在し、津波の変化がもたらした状況下へ滞在を通して、シリーズ作品「水神」の新作を発表。水神とは、日本各地に異なる形で広がる民間信仰で、主には海や川の神を祀っている。森山は姿形のないこの「水神」に自分自身が扮するパフォーマンスを通じ、人と環境の境界線を具現化させる。

作品番号 :
C3
タイトル :

Lonely Museum of Wall Art

制作年 :
2019年
「津波のあった被災地を訪れれば、否が応でも海岸線に立ち並ぶ巨大な防潮堤を目の当たりにします。そこでは安全性を優先すべきなのか、元々の環境を優先すべきなのか、異なる立場の人々の苦悩の議論が聞こえてきます。今回防潮堤に建設する『孤独な壁の美術館』では、私達を含めた世界中の人々の壁と向き合った表現の歴史を展示し、防潮堤周辺の環境を利用した野外作品も発表されます。展示作家はBIEN、EVERDAY HOLIDAY SQUAD、リヴァ・クリストフ 、森山泰地です。私達は完成したばかりの防潮堤に、過去の歴史と未来の想像力に溢れる表現の種を植えつけます」(SIDE CORE)
展示場所 :
防潮堤付近
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